最近、めっきりテレビも見ず、(ドクターXだけは見てます)、新聞も読まずになってしまった私ですが、
生徒さんのお母様から、BSプレミアムで、先日のショパンコンクールで2位に入賞された反田恭平さんの「ショパンコンクールを語る」という番組がありますよ~と教えていただき、見てみました
ものすごいストレスとプレッシャーの中で、どのように本番までの計画を立てて、演奏中はどのようなことを考えながら演奏しているのか、
1次→2次→3次→ファイナルと、細かく遡ってお話しされていて、とても興味深く、面白い番組でした
過去の出場者800人の演奏曲目と結果を表にされていたりとか
1回ごとの演奏曲目にストーリー性を持たせていたとか
最後は色々な考えを捨て去って、空間に身を任せて音を連ねていったとか…
流石だなあ、と感心させられることばかりでしたが
1番すごいなあ、と思ったのは、1次予選で弾き始めたら、試弾の時に弾いていたピアノ(スタインウェイ)の感触と違っていたので、1曲目を弾いている7分の間に、2曲目をどう弾くかのプランを立て直したそうで
引き出しを数多く持っていらっしゃるとはいえ、本番中しかもコンクールで、そんな神業ができるなんて驚きです
ショパンコンクール、先月のストリーム配信の時は、主に日本人出場者を聴いていましたが、
1位のBruce Xiaoyu Liuさんの演奏を遅ればせながら聴いてみると、
圧倒的なテクニック、下部雑音がなく、高速で演奏しても1音ずつがクリアに響き、かつ目立たせたい音がくっきり際立って、集中力を切らさず終始繊細な演奏、一体どんな風に弾いたらあのように弾けるんでしょう
まるで魔法を見ているようでした
そして、再放送の「もうひとつのショパンコンクール」も見せていただきました
こちらは、ショパンコンクールの調律師さんにスポットをあてた番組
調律師さんの調整によって、劇的に音が変わるピアノたち
前回のコンクールでは、1人も選ばれなさそうだったFAZIOLIを、中のアクションを急遽丸ごと変えて、ようやく1人から選んでもらい、細かい調整を演奏者好みに仕上げていったそうです。
調整もそうですが、中のアクションでここまで音が変わるとは、正直知りませんでした
カワイルームがあるとか、ヤマハの電子ピアノをホテルの各部屋に入れたとか、西洋の音楽に日本人として立ち向かっていったお話は、とても興味深いものでした。
さて、レッスンも日々色々なドラマがあり、楽しませていただいています
昨日は、レッスン中に突然チャイムが鳴り、近所に住んでいる生徒さん、家で練習中に、どうしても弾けないパッセージがあり、癇癪をおこしてどうしようもないので、先生の所へ連れてきましたとのご訪問
「すぐにできなくても、一晩寝て、次の日起きたら、いつの間にかできるようになってた~なんてこともあるから、気長にね
今すぐできなくても大丈夫しばらく練習してできなかったら、ちょっと忘れて違うことを練習しよう。」
なんて説得してみましたが… その後いかがでしょうか…
できるまでやろうとする姿勢が素晴らしいです
私は年齢と共に諦めが早くなっているので、反省しました
また、今日は、「ピアノは1度も行きたくないと言ったことがないんです~」とおっしゃっていただいて、とても嬉しかったです
先日は、金沢のお土産をいただきました。
栗の上品な和菓子で、美味しくいただきました。
ありがとうございました。