音楽を聴いていて、特に魂を揺さぶられるもの…

それは、良い響きの音色、心地よい振動とリズム

先日の演奏会のためにお借りしたヴァイオリン、表現の幅の違いにあまりにも驚かされたので、思い切ることにしました

楽器を鳴らすための弓も、操作性や音色に影響してくるので、ことさら慎重に選ばないといけません。

1850年以前のフランスのオールド弓は、材質も作りも現代のものとは違っていて‥

現代の弓の開発に大きな貢献をしたTourte（トルテ）は、

・弓矢の形をしていた反りを逆にして

・良質なフェルナンブーコの材料を使い

・ヘッドなどの形を変え

ることによって、長いレガート奏法を可能に、音量も豊かになりました

フランス革命の10年後に生まれた製作者が作った弓が、今現在も優れた操作性と音色、というのが何とも不思議な世界

良い弓は弾き方を教えてくれ、無駄な力を入れずとも様々な音色で応えてくれます

以前所有されていた方は、70代のヴァイオリンの先生で、さらに良い楽器と弓を手に、毎日の練習を本当に楽しまれて、演奏会でもさらに腕をあげられているとのことで、まさしく生涯学習

生涯好奇心を失わず、少しずつでも前進していきたいものです…

これまでお世話になった弓たちと、新しい弓

楽器店では、楽器の拭き方や、演奏する際の心構え、楽器に気を入れることで音が変わる不思議な体験など、まだまだ知らなかった話にも花が咲きました

長い間、丁寧に扱われてきた良いものを、大切に受け継いでいきながら、生徒の皆さまにも少しでも良さをお伝えできれば、と思っています

0才から良い音にこだわり、一流の素晴らしい演奏家の音楽を聴くことは、将来の良い耳を育てます

ヴァイオリニストなら、オイストラフ、グリュミオー、クライスラー、シェリング、パールマン…

幼い時こそ、一流の音楽を聴かせてあげるとよいです